市場課題|混紡素材は分けにくく回収後の行方も見えにくい

混紡素材は再生が困難
繊維の複合化で素材の分離や分解が難しいことは、繊維to繊維リサイクルを妨げる主な要因の一つとされています。ポリエステルとコットンのような混紡素材は、素材を分けられないままでは再び衣類の原料にすることが困難です。国内では、2024年版の推計で、新たに供給された衣類約82万トンのうち約56万トン(約7割)が手放され、焼却などで処理されています。
回収後の行方が見えにくい
衣類の回収では、回収した衣類の再生先が見えにくい状態です。海外の規制強化で環境対応を迫られるアパレル企業には、取り組みの効果を数値で示す手段が限られています。消費者も手放した衣類の行方を確かめにくく、回収に参加し続ける動機を持ちにくい状況です。
他にも、衣類リサイクルには、回収した衣類の仕分けにかかる手間、捨てるほうがリサイクルより安く済む費用の構造、回収に応じる消費者の負担、といった課題があるといわれています。
- 繊維to繊維リサイクル使い終わった衣類などの繊維製品から繊維の原料を取り出し、再び繊維製品に戻すリサイクル。断熱材や工業用の布などへの再利用と区別して使われる。


