市場課題|風況調査を担う専門家が足りない

専門人材の不足が課題
洋上風力発電の市場が拡大する一方で、風況調査を担う専門人材は不足しています。政府は洋上風力の導入拡大を掲げており、市場規模は今後も伸びるとされています。しかし、観測・シミュレーション・解析を一気通貫で担える専門企業は国内にほとんど存在しませんでした。専門人材が育たなければ、事業者は海外の企業や個別の専門業者に頼らざるを得ない状況が続きます。
観測塔は設置に制約
従来の風況観測塔は、設置に多くの制約を伴う設備です。陸上の観測塔は高さ60メートル前後に及ぶものもあり、建設や維持に時間とコストがかかります。洋上では波や潮流の影響を受けるため、観測機器の動揺が精度を左右し、浮体式の海域では観測手法や評価基準そのものが未確立という課題も残ります。
他にも、数値のすり合わせにかかる時間、事業者ごとの評価基準の違い、浮体式特有の観測ノウハウの不足、といった課題があるといわれています。
- 風況観測塔風の強さや向きを継続的に測るために建てる観測用の塔。陸上・洋上いずれの風力発電計画でも事前調査に使われる。






