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「複雑なナノグラフェンをわずか2段階で合成」
理化学研究所開拓研究所 伊丹分子創造研究室の伊丹健一郎主任研究員と、名古屋大学大学院理学研究科の伊藤英人准教授らの共同研究チームは、多環芳香族炭化水素(PAH)から多様なナノグラフェンを短い工程で合成する新手法を開発しました。
共同研究チームは、未修飾のPAHにさまざまな構造のナフタレン骨格をパラジウム触媒で直接つないだ後、酸化的に環を閉じる「二段階縮環π拡張(二段階APEX)法」を確立しました。従来のAPEX法では利用できるπ拡張剤が限られ、合成できるナノグラフェンの構造多様性に制約がありました。本手法では立体的に混み合った芳香環部位も導入でき、8〜10個の環が縮環した平面型および湾曲型のナノグラフェンを合成しています。特に、五員環・六員環・七員環が組み合わさった、負の曲率をもつ大きく湾曲したナノグラフェンの創製に成功し、その立体構造、芳香族性、吸収・発光特性を明らかにしました。
本研究は、科学雑誌『Angewandte Chemie International Edition』オンライン版に8月25日付で掲載されました。
出典:理化学研究所 2026年8月26日 プレスリリース
https://www.riken.jp/press/2026/20260826_1/index.html



