市場課題|工場の微生物検査は、結果が出るまでに時間がかかり測れる対象も限られる

衛生管理の義務化で検査の負担増
衛生管理の義務化により、検査の負担が増えているといわれています。2021年6月の改正食品衛生法の完全施行で、原則すべての食品等事業者にHACCP(工程ごとに危害を管理する衛生管理の手法)に沿った衛生管理が必須です。一方で培養法は、異常が分かるまでに24〜48時間かかります。
培養で増えない菌は測りにくい
従来の検査法には、測りにくい微生物が残ります。培養法は、寒天培地で35℃・48時間で増えたコロニー(培地上の菌の集まり)を数えるため、その条件で増えない微生物には気づきにくいとされます。ATP(細胞のエネルギー物質)を酵素と反応させた発光量や蛍光染色による迅速法にも、菌種による発光量の差や、ろ過できない試料への対応が課題です。
他にも、手技による汚染と製品の汚染の切り分け、自家蛍光(試料自身が発する蛍光)の粒子と染まった菌の判別、といった課題があるといわれています。
- 培養法試料の微生物を寒天培地などで増やし、目に見えるコロニーの数から生菌数を求める検査法である。菌が増えるまでの時間が必要で、培地の条件に合わない微生物は数に表れない。





