市場課題|薬剤師の学びは地域や経験で差が出やすい

学びの機会が地域で偏る
薬剤師が都市部に集まる地域偏在は、学びの機会の差とも関わる課題とされています。地方で学ぶ薬剤師や薬学生が最新の医療に触れる機会を得にくいと、地元で働く意欲やキャリアの展望を持ちにくくなります。この状況が続くと、都市部への集中がさらに進みかねません。
経験の差が判断に表れる
薬剤師の判断は現場の経験に支えられるため、ベテランの視点は資料や講義だけでは新人に伝わりにくい状態です。岡山大学病院薬剤部の新人研修では、薬剤師が確認するポイントや確認に要する時間に、経験年数による有意な差があることが分かっています。この差を座学で埋めるのは難しく、新人が先輩の判断過程を知る機会は限られます。
他にも、災害現場での医薬品の在庫管理、薬剤耐性(AMR)対策を担う感染症分野の薬剤師の育成、新人薬剤師の研修機会、といった課題があるといわれています。
- 薬剤耐性(AMR)細菌などが薬に対する抵抗力を獲得し、抗菌薬が効きにくくなる現象である。治療に使える薬が減り、感染症の治療が難しくなる。






