市場課題|脂肪性肝疾患が世界で増えている

肝臓の異変は自覚症状が出にくい
肝臓は、異変が進んでも自覚症状が現れにくく、発見が遅れやすい臓器です。代謝の異常にともなう脂肪性肝疾患(MASLD:肝臓に脂肪がたまる病気)は、世界で増加しているといわれています。気づかないまま線維化(組織が硬くなる変化)が進むと、肝硬変や肝がんへ進行する恐れがあります。
肝生検は体への負担が大きい
肝臓の状態を組織から直接調べる肝生検は、針を刺して組織を採るため、体への負担が大きい検査です。出血などの危険をともなうことから、同じ人が何度も受けることは容易ではありません。血液検査や画像診断で代替する試みも進んでいますが、細胞の中で進む酸化の程度までは捉えにくいのが現状です。
他にも、一般的な健診の項目には収まりにくい早期の兆候、検査のたびに医療機関へ足を運ぶ時間と費用の負担、個人ごとの体質差に合わせにくい検査値の基準、といった課題があるといわれています。
- 肝生検腹部に針を刺して肝臓の組織を採り、顕微鏡で調べる検査を指す。炎症や線維化の程度を直接確認でき、血液検査などの間接的な指標だけでは得られない情報が得られる。






