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「極低温の量子もつれの広がり方に新しい統一理論」
理化学研究所量子コンピュータ研究センター量子複雑性解析理研白眉研究チームのキム・ドンフン基礎科学特別研究員と桑原知剛理研白眉研究チームリーダーは、量子もつれの「境界則」が成り立つ条件を広げる理論を示した。従来、境界則は「近くの粒子同士しか強く影響しないこと」と「エネルギーの大きさに限界があること」という2つの条件の下でのみ証明されており、長距離相互作用やエネルギーの上限を持たないボーズ量子場への適用は未解決の課題だった。研究チームは、これらの制限条件を外しても、より一般的な条件の下で境界則が成り立つことを理論的に証明した。対象としたのは、スカラー量子場の代表例であるφ4理論、冷却原子系の理論モデルであるボーズ・ハバード模型、および1次元ボーズ量子場である。あわせて、複雑な量子状態が比較的少ない情報量で効率よく近似できることも示唆された。成果は2026年7月27日付でNature Communicationsのオンライン版に掲載された。論文タイトルは「Entanglement area law in interacting bosons from the Bose-Hubbard model to φ4 theory and beyond」、DOIは10.1038/s41467-026-72404-w。今後はボーズ量子場に対する精度保証付き数値計算法の確立と、1次元から2次元・3次元への理論拡張が期待される。
出典:理化学研究所 2026年8月3日 プレスリリース
https://www.riken.jp/press/2026/20260803_1/index.html



