ニュース紹介
「電極表面の“水のつながり”が炭素電極の劣化を左右することを解明~水の構造を整えて、安価な炭素電極を長持ちさせる新たな設計指針~」
大阪大学産業科学研究所の片山祐准教授らの研究グループは、韓国・浦項工科大学校(POSTECH)、ソウル大学校、ドイツ・デュースブルク=エッセン大学などの研究グループと共同で、炭素電極が高いプラスの電位のもとで酸化されて劣化する「炭素腐食」の速さが、電極表面にある水分子同士のつながり方(水素結合ネットワーク)によって左右され、そのつながりが乱れるほど腐食が速く進むことを、反応中の電極表面を直接観察することで明らかにしました。
反応が進行している最中の電極表面をリアルタイムで観察する「オペランド計測」を組み合わせ、水素結合ネットワークが途切れた「弱く結びついた水」が炭素腐食に優先的に関わっていることを示しました。電極を覆う高分子材料「アイオノマー」を選ぶことで電極表面の水の構造を整え、炭素腐食を抑えることにも成功しました。本研究成果は2026年10月24日(現地時間)付で、ドイツ化学会誌「Angewandte Chemie International Edition」に掲載されました(DOI:10.1002/anie.8140389)。
出典:大阪大学・科学技術振興機構(JST) 2026年10月28日 プレスリリース
https://www.jst.go.jp/pr/announce/20261028-3/index.html



