2026.09.17 千葉大学 元発表:2026.09.11

千葉大学ら、不眠症治療アプリの効果を医師主導治験で確認

ニュース紹介

認知行動療法を取り入れた不眠症治療アプリの効果を医師主導治験で確認」

国立大学法人千葉大学千葉大学病院)は、秋田大学東京医科大学との共同で、認知行動療法を取り入れた不眠症治療アプリ「IIIP MEDスリーピーメド)」の効果を医師主導治験で確認したと発表しました。

治験は2023年9月から2025年2月にかけて、不眠症患者24名を対象に実施されました。アプリを使用する群と、睡眠薬ゾルピデム5mg/日)を服用する群で、有効性と安全性を比較しています。

アプリを使用した群では、入眠までの時間が平均で約20分短縮しました。10週目の追跡調査では、さらに29.02分短縮しています。副作用は、ゾルピデム群で日中の眠気が1件報告された一方、アプリ群では報告されていません。アプリは5週間のデジタル認知行動療法で、従来の認知行動療法に加えて「3つの良いこと」エクササイズを組み込んでいます。研究グループは、薬事承認と保険適用に向けて、より大規模な検証を進める予定としています。

出典:国立大学法人千葉大学 2026年9月11日 プレスリリース(PR TIMES
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001231.000015177.html

FrontJournalの解説

この研究分野について

不眠症の治療では、睡眠薬に加えて認知行動療法(眠りに関する考え方や生活の習慣を見直す治療法)が使われます。薬に頼らずに睡眠を整えられる一方で、専門の医療者が時間をかけて行う必要があります。

この認知行動療法をアプリで提供する試みが各国で進んでいます。日本でも2026年6月から、不眠症に対する認知行動療法が公的医療保険の対象になりました。対象となる患者や回数には条件があります。

①専門の医療者が足りない

認知行動療法は、担当する医療者患者ごとに時間をかけて進める治療です。受けられる施設や人員が限られるため、必要とする人すべてに届けることは難しい状況にあります。

アプリで提供できれば場所や時間の制約は小さくなりますが、その効果を治験で確かめる必要があります。

②入眠までの時間が約20分短縮

治験は2023年9月から2025年2月にかけて、不眠症患者24名を対象に行われました。アプリを使う群と、睡眠薬ゾルピデム5mg/日)を服用する群を比べています。

アプリを使った群では、布団に入ってから眠るまでの時間が平均で約20分短くなりました。10週目追跡調査では、さらに29.02分短縮しています。副作用は、ゾルピデム群で日中の眠気が1件報告された一方、アプリ群では報告されていません。

編集部からひとこと

24名という規模は、効果の大きさを確定させるには小さく、研究グループも大規模な検証を予定しています。それでも、薬と比べる形で治験を組み、副作用まで並べて示した点に意味があります。保険適用の議論が動いている領域だけに、次の検証の結果に注目したい成果です。

FrontJournal編集部

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本記事は、FrontJournalが公開情報をもとに独自に分析した第三者コンテンツであり、対象企業・研究機関の公式見解ではありません。

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