ニュース紹介
「Tsai型化合物の磁気状態を統一的に読み解く鍵は「格子定数」~未知の磁気秩序をもつ準結晶・近似結晶の探索に新たな指針~」
東京理科大学のFarid Labib助教、田村隆治教授、東北大学の那波和宏准教授らの研究グループは、テルビウム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、ホルミウム(Ho)を含むTsai型1/1近似結晶を新たに合成し、磁化測定、X線回折測定、中性子回折測定、中性子非弾性散乱実験を行いました。これまで化学組成や希土類元素の異なる物質の磁気状態の整理には価電子濃度が用いられてきましたが、合金系によって磁気相の境界値が異なり、統一的な説明が不十分でした。今回、格子定数が約14.72Åを超える領域では反強磁性、約14.62〜14.72Åでは強磁性、それより小さい領域ではスピングラスとなる共通の磁気相図が見いだされました。研究成果は、米国化学会誌「Journal of the American Chemical Society」に掲載されています(2026年9月30日)。
出典:科学技術振興機構(JST) 2026年10月1日 共同発表(掲載誌:Journal of the American Chemical Society/DOI: 10.1021/jacs.6c05709)
https://www.jst.go.jp/pr/announce/20261001/index.html



