ニュース紹介
「見た目はそっくりでも細胞への侵入経路は違う」
京都大学大学院薬学研究科の金尾英佑助教、石濱泰教授、同大学院工学研究科の水田涼介助教、佐々木善浩教授、同大学高等研究院の秋吉一成特定拠点教授、理化学研究所生命医科学研究センターの今見考志ユニットリーダーらの研究グループは、人工的に作製した細胞由来ナノベシクル(CDN)と、天然に存在する細胞外小胞が細胞に取り込まれる経路を、それぞれのナノ粒子と受容細胞の双方のプロテオーム情報を読み解くことで同定する新しい計測技術を開発したと発表しました。
細胞外小胞は、生体になじみやすく、薬や機能性分子を目的の細胞へ届けるナノキャリアとして注目されています。CDNはその代替候補ですが、自然に分泌される細胞外小胞と同じ仕組みで細胞に取り込まれるかは、十分に分かっていませんでした。
解析の結果、サイズや表面電荷がよく似た両者でも、構成するタンパク質成分や受容細胞との接触の仕方が異なることが分かりました。両者に共通する経路としてマクロピノサイトーシスが、CDNに特有の経路としてクラスリン依存性またはCLIC/GEEC関連の経路が示されました。本成果は国際学術誌『Small Methods』に2026年9月2日に掲載されました。
出典:京都大学・理化学研究所 2026年9月14日 プレスリリース
https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research-news/2026-09-14-1
https://www.riken.jp/press/2026/20260914_1/index.html



