2026.08.25
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大阪大学・慶應義塾大学・理化学研究所
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元発表:2026.08.21
大阪大学ら、110歳以上に増えるキラーT細胞の特徴を特定
ニュース紹介
「超高齢期のT細胞免疫の再編成を明らかに-CD4陽性キラーT細胞の加齢変化を特定-」
大阪大学蛋白質研究所の橋本浩介准教授、慶應義塾大学医学部百寿総合研究センターの新井康通センター長、理化学研究所生命医科学研究センタートランスクリプトーム研究チームのピエロ・カルニンチチームディレクターから成る共同研究グループは、スーパーセンチナリアン(110歳以上)に多くみられるCD4陽性キラーT細胞を詳しく解析し、超高齢期のT細胞免疫が再編成されている兆候を見いだしたと発表しました。共同研究グループは、センチナリアン(100歳以上)の長寿者から得た単一細胞データを軸に、大規模公開データを加えて解析対象を0歳から110歳代まで広げ、AIモデルを用いて統合的に解析しました。その結果、CD4陽性キラーT細胞は90歳代までは低い割合にとどまり、100歳代以降で増加する傾向を示したとしています。また、増加した細胞は疲弊状態を示さず、同じクローンに由来する細胞でも多様なサイトカイン応答を示すことが分かったと説明しています。成果はCell Reports誌に掲載されました(DOI:10.1016/j.celrep.2026.117728)。
出典:理化学研究所・大阪大学 2026年8月21日 プレスリリース
https://www.riken.jp/press/2026/20260821_1/index.html
FrontJournalの解説
この研究分野について
免疫は加齢とともに働きが変わります。免疫老化と呼ばれ、高齢になるとワクチンが効きにくくなる、感染症が重くなりやすいといった形で現れます。
その中心にあるのがT細胞です。ウイルスに感染した細胞を直接攻撃する役割を担いますが、加齢に伴って数や種類の構成が変わっていくことが知られています。
①100歳を超えた先は調べられていなかった
免疫老化の研究は進んできましたが、100歳を大きく超える年代のデータは限られていました。人数そのものが少ないためです。
共同研究グループは、スーパーセンチナリアン(110歳以上)に多くみられるCD4陽性キラーT細胞に着目しました。本来は司令塔の役割を持つCD4陽性T細胞のうち、攻撃する能力を備えた細胞です。
②100歳代から増え、疲弊していなかった
100歳以上の長寿者から得た単一細胞データを軸に、大規模公開データを加えて解析対象を0歳から110歳代まで広げ、AIモデルで統合的に解析しました。
その結果、CD4陽性キラーT細胞は90歳代までは低い割合にとどまり、100歳代以降で増加する傾向を示しました。増加した細胞は疲弊状態を示さず、同じクローンに由来する細胞でも多様なサイトカイン応答を示したとしています。
編集部からひとこと
免疫は加齢とともに衰えるという理解が一般的ですが、今回の結果は超高齢期に構成が変わることを示しています。単純な衰えではなく再編成という捉え方です。ワクチンや免疫療法を高齢者に適用する際、年齢層をどう区切るかという実務的な問いにつながります。
本記事は、FrontJournalが公開情報をもとに独自に分析した第三者コンテンツであり、対象企業・研究機関の公式見解ではありません。
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