第二新卒でスタートアップへ転職|職務経歴書の書き方と例文

第二新卒でスタートアップへ転職|職務経歴書の書き方と例文

第二新卒でスタートアップへ転職する場合、職務経歴書では「経験が浅いこと」を補うよりも、短い職務経験の中で何を学び、どのように行動し、何を改善したかを伝えることが重要です

スタートアップでは、職種や役割が固定されすぎていないため、経験年数よりも、自分で課題を見つけて動けるか、変化に適応できるか、学んだことを次の行動に活かせるかが見られます。

一方で、「社会人経験が浅いです」「未経験ですが頑張ります」と書くだけでは、採用側に入社後の活躍イメージが伝わりません。

この記事では、第二新卒でスタートアップへ転職する際の職務経歴書の書き方、評価されやすい経験、例文を解説します。

第二新卒がスタートアップで評価される経験

第二新卒がスタートアップで評価される3つの経験

第二新卒では、大きな実績よりも、仕事への向き合い方や成長の再現性が見られます。短い経験でも、課題への気づき、改善行動、周囲との連携が書ければ評価される可能性があります

素直に学び、行動を変えた経験

スタートアップでは、状況が変わるたびに新しい知識ややり方を吸収する必要があります。第二新卒の場合、前職で受けた指摘や失敗をどう改善したかが重要です。評価されやすい経験は、大きく次の3つです。

  • 改善行動先輩や上司からの指摘を受け、行動を見直した経験
  • 業務習得新しい業務やツールを短期間で覚えた経験
  • 振り返り失敗や未達の原因を整理し、次の行動へつなげた経験

職務経歴書では、「学ぶ姿勢があります」ではなく、実際に何を学び、どう行動を変えたかを書きましょう。

小さくても成果につなげた経験

第二新卒では、売上や大規模プロジェクトの実績がなくても問題ありません。重要なのは、自分が担当した範囲で何を工夫し、何が変わったかです。評価されやすい経験は、大きく次の3つです。

  • 業務改善作業手順、資料、対応フローを見直した経験
  • 顧客対応顧客や社内関係者への対応を改善した経験
  • 数字の変化商談数、対応件数、処理時間、ミス削減などの改善

職務経歴書では、大きな成果を無理に作るのではなく、担当範囲の中で変えたことを具体的に書くことが大切です。

周囲と連携して進めた経験

スタートアップでは、少人数で役割をまたいで動く場面があります。第二新卒でも、営業、CS、開発、管理部門などと連携した経験があれば評価されます。評価されやすい経験は、大きく次の3つです。

  • 報連相必要な情報を整理し、早めに共有した経験
  • 巻き込み自分だけで抱えず、関係者と相談して進めた経験
  • 調整顧客や社内の要望を整理し、次の対応につなげた経験

職務経歴書では、「チームで働きました」ではなく、自分がどの役割を担い、何を前に進めたかを書きましょう

書類が通りにくい職務経歴書の3つのパターン

第二新卒の職務経歴書で通りにくいのは、経験年数が短いからだけではありません。経験の見せ方が曖昧だと、採用側が判断しにくくなります

書類が通りにくい第二新卒の職務経歴書3パターン

パターン1:経験不足を謝っている

「経験は浅いですが、頑張ります」「未経験ですが、やる気はあります」と書くと、職務経歴書全体が弱く見えます。

経験年数が短いことは事実として受け止めつつ、実際に担当した業務、学んだこと、改善したことを書きましょう

職務経歴書では、できないことを謝るよりも、短い経験の中で何を吸収し、どのように行動を変えたかを伝えることが重要です。

パターン2:担当業務だけを並べている

「営業、資料作成、顧客対応を担当」と並べるだけでは、本人の工夫が伝わりません。

第二新卒の場合、担当範囲が限定的なことは珍しくありません。重要なのは、任された業務の中で何に気づき、どのように改善したかです。

職務経歴書では、担当業務の羅列ではなく、代表的な経験を1つ選び、課題、行動、変化まで書きましょう。

パターン3:志望動機だけが前に出ている

スタートアップへの関心や成長意欲は大切ですが、職務経歴書では経験の整理が中心です。

「成長環境で働きたい」「裁量を持って働きたい」だけでは、採用側が入社後の役割を判断しにくくなります

志望動機は面接や応募書類の別項目で伝えるとして、職務経歴書では「何を再現できるか」を具体的に書きましょう。

第二新卒の職務経歴書で書くべき項目

第二新卒の職務経歴書では、経験年数よりも、担当業務、学習姿勢、改善行動が伝わるように整理することが重要です

職務要約

職務要約では、これまでの経験を2〜3行でまとめます。経験年数、担当業務、改善に関わった経験が分かるように書きます

記載例:
法人向けSaaS企業で1年半、インサイドセールスと商談準備を担当。架電、メール対応、顧客情報整理、提案資料作成を行い、商談化率改善に向けたリスト見直しにも関与。

業務内容

業務内容では、担当してきた役割を整理して書きます。第二新卒の場合も、細かな作業をすべて並べるのではなく、応募先で再現できる経験に絞りましょう

記載例:

  • 法人顧客への架電、メール対応
  • 顧客情報の入力、商談履歴の整理
  • 商談前の企業調査、提案資料作成
  • 先輩社員の商談同席、議事録作成
  • 架電リストの見直し、反応率の集計

実績

実績では、商談数、対応件数、改善件数、処理時間、ミス削減などを書きます。大きな成果でなくても、自分が関わった変化を具体的に書くことが重要です

記載例:

  • 月間約300件の架電とメール対応を担当
  • 商談化率が低いリストを見直し、反応率の高い業界を整理
  • 商談前の企業調査フォーマットを作成し、準備時間を短縮
  • 顧客情報の入力ルールを整え、記載漏れを削減

主な取り組み

主な取り組みでは、代表的な経験を1つ選び、課題、行動、変化が伝わるように書きます

記載例:
インサイドセールスでは、架電リストごとに商談化率の差が大きいことに気づき、業界別に反応率を整理した。先輩社員と相談し、反応の低いリストへの架電を続けるだけでなく、過去に商談化しやすかった業界へ優先順位を変更した。架電前の企業調査項目も見直し、初回接点で顧客課題を確認しやすい状態に整えた。

自己PRへの記載例

自己PRでは、意欲だけでなく、実際の行動や改善経験を書きます。

記載例:
インサイドセールスとして、架電、顧客情報整理、商談準備を担当してきた。前職では、商談化率が低いリストの傾向を整理し、優先順位や事前調査項目を見直した。経験年数は短いが、業務の中で気づいた課題を整理し、周囲に相談しながら改善へつなげてきた。

経験を「スタートアップで再現できる経験」に変換する書き方

第二新卒の経験を職務経歴書へ変換する4つの流れ

第二新卒の経験は、そのまま書くと「担当しただけ」に見えやすくなります。スタートアップ向けには、短い経験の中で何を学び、何を変えたかを書くことが重要です

一般的な書き方スタートアップ向けの書き方
架電を担当業界別の反応率を整理し、優先順位を見直した
資料作成を担当商談前の確認項目を整理し、提案準備を標準化した
顧客対応を担当問い合わせ内容を分類し、よくある質問を整理した
先輩の商談に同席顧客課題や提案の流れを議事録化し、次回提案に活用した
事務作業を担当入力ルールを整え、確認漏れが起きにくい運用にした

ポイントは、「経験が浅い」ではなく、「短い経験の中で何を吸収し、どう動いたか」を書くことです。

職種別の書き方ポイント

第二新卒でスタートアップへ応募する場合、前職の職種によって強調すべきポイントは変わります

営業・インサイドセールスから応募する場合

営業経験者は、顧客対応、商談準備、課題整理の経験を活かしやすいです。数字が大きくなくても、顧客理解や改善行動を書きましょう。評価されやすい経験は、大きく次の3つです。

  • 顧客接点架電、メール、商談同席、問い合わせ対応など
  • 事前準備企業調査、提案資料作成、顧客情報整理など
  • 改善行動リスト見直し、トーク改善、商談準備の標準化など

職務経歴書では、営業成績だけでなく、顧客と向き合う中で何を学び、何を改善したかを書きましょう。

事務・管理部門から応募する場合

事務経験者は、正確性、業務整理、仕組み化の経験を活かせます。入力、確認、申請、問い合わせ対応の中で、ミスを減らした工夫を書きましょう。評価されやすい経験は、大きく次の3つです。

  • 正確な処理入力、確認、請求、申請、契約関連の対応
  • 業務整理チェックリスト、手順書、入力ルールの整備
  • 社内連携営業、管理部門、顧客との確認や調整

職務経歴書では、任された事務作業だけでなく、ミスや確認漏れを減らすために整えたことを書くと伝わりやすくなります。

エンジニア・制作職から応募する場合

エンジニアや制作職は、学習スピード、実装経験、チーム連携が見られます。担当範囲が小さくても、仕様理解や改善提案を書きましょう。評価されやすい経験は、大きく次の3つです。

  • 業務習得新しいツール、言語、制作環境を学んだ経験
  • 改善提案修正漏れ、確認フロー、作業手順を見直した経験
  • チーム連携デザイナー、エンジニア、営業、顧客との調整

職務経歴書では、作業を担当しただけでなく、どのように品質や進行を改善したかを書きましょう。

大企業・成熟企業から応募する場合

第二新卒でも、大企業や成熟企業で働いていた場合、基本的なビジネスマナーや業務遂行力は評価されることがあります。評価されやすい経験は、大きく次の3つです。

  • 基本動作報連相、納期管理、資料作成、顧客対応
  • 改善経験小さな業務改善、確認フローの見直し、資料の標準化
  • 変化への適応異動、新しい業務、ツール導入への対応

職務経歴書では、会社名だけでなく、短い期間の中で何を任され、どの行動を変えたかを書きましょう。なお、大企業からの転職は大企業からスタートアップへ転職でも別の切り口から解説しています。

職務経歴書の例文

例1:インサイドセールスからスタートアップ営業へ

職務要約
法人向けSaaS企業で1年半、インサイドセールスを担当。架電、メール対応、顧客情報整理、商談準備を行い、架電リストの見直しや事前調査項目の整理にも関与

業務内容

  • 法人顧客への架電、メール対応
  • 顧客情報の入力、商談履歴の整理
  • 商談前の企業調査、提案資料作成
  • 架電リストの反応率集計
  • 先輩社員の商談同席、議事録作成

実績

  • 月間約300件の架電とメール対応を担当
  • 業界別に商談化率を整理し、優先リストの見直しに関与
  • 商談前の企業調査フォーマットを作成
  • 顧客情報の入力ルールを整え、確認漏れを削減

主な取り組み
架電リストごとに商談化率の差が大きかったため、業界別の反応率と過去商談の内容を整理した。先輩社員と相談し、反応の高い業界を優先して架電する運用へ変更。架電前の企業調査項目も見直し、初回接点で顧客課題を確認しやすい状態に整えた。

自己PRへの記載例
インサイドセールスとして、架電、顧客情報整理、商談準備を担当してきた。前職では、商談化率が低いリストの傾向を整理し、優先順位や事前調査項目を見直した。業務の中で気づいた課題を周囲に相談しながら改善へつなげてきた。

例2:事務職からスタートアップ管理部門へ

職務要約
中小企業で2年間、営業事務として受発注管理、請求書作成、顧客情報管理、問い合わせ対応を担当。入力ルールや確認フローを見直し、対応漏れの削減に関与

業務内容

  • 受発注データの入力、確認
  • 請求書作成、入金確認
  • 顧客情報の更新、管理
  • 営業担当からの依頼対応
  • 問い合わせ内容の整理、共有

実績

  • 月間約200件の受発注処理を担当
  • 入力ルールを見直し、確認漏れを削減
  • よくある問い合わせ内容を整理し、営業担当へ共有
  • 請求書作成時のチェックリストを作成

主な取り組み
受発注処理では、営業担当ごとに依頼内容の書き方が異なり、確認作業に時間がかかっていた。必要項目、確認担当、期限を整理した依頼フォーマットを作成し、営業担当へ共有。入力前の確認漏れを減らし、請求書作成までの流れを進めやすくした。

自己PRへの記載例
営業事務として、受発注管理、請求書作成、顧客情報管理を担当してきた。前職では、依頼内容のばらつきを整理し、確認項目やチェックリストを作成した。未整備な業務でも、必要な情報を整理し、ミスが起きにくい運用づくりに取り組んできた。

例3:Web制作職からスタートアップPM補佐へ

職務要約
Web制作会社で2年間、サイト更新、LP制作、バナー制作、進行管理補助を担当。顧客要望の整理、制作スケジュール管理、修正内容の確認に関与

業務内容

  • Webサイト更新、LP制作補助
  • バナー制作、画像差し替え
  • 顧客要望の整理、修正指示書作成
  • 制作スケジュールの確認
  • デザイナー・エンジニアとの調整補助

実績

  • 月間10〜15件の制作・更新案件を担当
  • 修正指示書のフォーマットを見直し、確認漏れを削減
  • 顧客要望を整理し、制作チームへ共有
  • 公開前チェックリストを作成

主な取り組み
Web制作案件では、顧客からの修正依頼がメールやチャットに分散し、対応漏れが発生しやすい状態があった。修正箇所、対応担当、確認状況を一覧で管理するフォーマットを作成し、制作チームへ共有公開前の確認漏れを減らし、進行状況を把握しやすい状態にした

自己PRへの記載例
Web制作職として、サイト更新や制作進行の補助を担当してきた。前職では、顧客からの修正依頼を整理し、対応状況を確認しやすいフォーマットを作成した。顧客要望を具体的な作業に落とし込み、制作チームと連携しながら進行してきた。

添削例|伝わりやすい職務経歴書への書き換え

添削①【主な取り組み】経験不足を謝っている

添削前
経験は浅いですが、何事も学ぶ姿勢を大切にしてきました。

添削後
インサイドセールスでは、架電リストごとに商談化率の差が大きいことに気づき、業界別の反応率を整理した。先輩社員と相談し、反応の高い業界を優先して架電する運用へ変更した。

添削ポイント
経験が浅いことを謝る必要はありません実際に気づいた課題と、行動を変えた経験を書きましょう

添削②【主な取り組み】担当業務だけになっている

添削前
顧客対応、資料作成、データ入力を担当しました。

添削後
顧客情報の入力内容にばらつきがあり、商談前の確認に時間がかかっていたため、入力項目と記載ルールを整理した。営業担当が商談前に必要な情報を確認しやすい状態にした。

添削ポイント
担当業務だけでは、本人の工夫が伝わりません。どの課題を見つけ、何を整えたかを書きましょう

添削③【自己PR】意欲だけになっている

添削前
成長意欲が高く、スタートアップで挑戦したいです。

添削後
前職では、商談化率が低いリストの傾向を整理し、優先順位や事前調査項目を見直した。経験年数は短いが、業務の中で気づいた課題を周囲に相談しながら改善へつなげてきた。

添削ポイント
意欲だけでは、採用側が判断しにくくなります。実際の行動と改善経験で示しましょう

よくある質問

Q. 第二新卒でもスタートアップへ転職できますか?

応募できます。募集職種の要件を満たしていれば、経験年数が短くても選考対象になります。ただし、経験不足を補う意欲だけでなく、担当業務の中で何を学び、何を改善したかを伝えることが重要です。

Q. 実績が少ない場合はどうすればよいですか?

数字が大きくなくても、担当範囲の中で変えたことを書きましょう。入力ルールを整えた、問い合わせ内容を整理した、事前準備の項目を見直した、といった経験も評価されます。

Q. 未経験職種へ応募できますか?

応募できる場合はあります。ただし、求人票の必須要件を確認し、自分の経験と接続できる点を整理しましょう。完全未経験の場合は、職種理解や学習内容も補足すると伝わりやすくなります。

Q. 短期離職に見えないか不安です。どう書けばよいですか?

在籍期間を隠す必要はありません。職務経歴書では、在籍期間よりも、担当した業務、学んだこと、改善したことを具体的に書きましょう。退職理由を長く説明するよりも、次の環境で何を再現できるかを伝えることが重要です。

Q. 自己PRでは何を書けばよいですか?

「成長意欲があります」「主体性があります」だけでは弱くなります。短い経験の中で、実際に気づいた課題、見直した行動、周囲と連携した経験を書きましょう。

まとめ

第二新卒でスタートアップへ転職する場合、職務経歴書では経験年数の短さを謝る必要はありません。重要なのは、短い経験の中で何を学び、どのように行動を変え、何を改善したかを書くことです。

  • 経験不足を謝らず、担当業務と改善経験を書く
  • 小さな成果でも、何を変えたかを具体化する
  • 意欲だけでなく、実際の行動を書く
  • スタートアップでは、学習姿勢と変化への適応力も見られる
  • 自己PRでは、短い経験の中で再現できる行動を示す

第二新卒の職務経歴書では、経験を大きく見せる必要はありません。自分が任された範囲の中で、何に気づき、どう学び、どのように改善したかを具体的に書くことで、スタートアップでも再現できる力が伝わります。

この記事の作者

ショクレキ代行

ショクレキでは、ヒアリングをもとに職務経歴書を一緒に作成するサービスを提供しています。「第二新卒で書けることが少ない」「書類選考が通らない」という方は、ぜひ一度ご相談ください。

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