市場課題|衛星の燃料は毒性と危険が残る

従来の衛星用推進剤は毒性が強い
衛星用エンジンで長く使用されてきたヒドラジンは、毒性が強い点が課題です。取り扱いには専用設備と防護装備が必要で、安全審査にも時間を要します。小型衛星の打ち上げが急増するなか、燃料の扱いにくさが費用と開発期間を押し上げています。
固体燃料は推力制御が難しい
毒性を避けるだけでは、衛星に必要な推力の制御を満たせません。固体燃料は燃焼を途中で止めにくく、電気推進は推力が小さく急な軌道変更に向きにくい方式です。安全性と制御性の両立が、衛星開発の大きなテーマです。
他にも、地上での取り扱いの負担、審査の長期化、機体の軽量化、といった課題が積み重なってきました。
- ヒドラジン人工衛星の推進系で広く使われてきた液体燃料。毒性が強く、取り扱いに専用設備を要する。
- 電気推進電気の力でイオンなどを噴射して進む方式。推力が小さく、急な軌道変更には向きにくい。


