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「鶏が先か、卵が先か~ブリッジRNAの生成メカニズムを解明~」
東京大学先端科学技術研究センターの西増弘志教授らの研究グループは、アーク研究所のPatrick D. Hsu博士らの研究グループとの共同研究により、IS110ファミリーに属する大腸菌由来のIS621転移因子がゲノムから切り出される分子メカニズムを明らかにしたと発表しました。研究グループは2024年に、IS621リコンビナーゼがブリッジRNAと協働し、環状DNA中間体であるドナーDNAをゲノム上のターゲットDNAに挿入する仕組みを報告しています。一方、ゲノムに存在するIS621因子が環状DNA中間体として切り出される仕組みは不明でした。ブリッジRNAは環状DNA中間体から産生されるため、最初の切り出しに必要なブリッジRNAがどのように供給されるのかという問題が残されていたとしています。本研究では、ゲノム上のIS621因子から少量のブリッジRNAが産生されており、IS621リコンビナーゼと複合体を形成して切り出し反応を促進することを明らかにしました。またクライオ電子顕微鏡による構造解析で、挿入反応では基質DNAがU字型に折れ曲がって複合体に結合するのに対し、切り出し反応では直線状のDNAがX字型に配置されることを示し、この違いが切り出しの抑制につながる一因であるとしています。成果は2026年8月12日(英国夏時間)に英国科学誌Natureに掲載されました。
出典:科学技術振興機構(JST)・東京大学 2026年8月18日 プレスリリース
https://www.jst.go.jp/pr/announce/20260818/index.html



