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「高感度・高速で複数の分子を読み分ける、染色不要の分子イメージング法を開発」
九州大学大学院理学研究院の村上優介助教(研究当時:筑波大学グローバル教育院大学院生)、平松光太郎教授、桶谷亮介助教、大学院理学府の左神法秀氏、江嶋郁人氏、筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構の正木みのり氏、柳沢正史教授、本城咲季子特任助教、慶應義塾大学理工学部の加納英明教授らの研究グループは、電子共鳴による感度向上と広帯域なラマン計測を組み合わせ、低濃度分子を高速・高感度かつ高い識別能で可視化できる BER-CARS/CSRS 顕微鏡を開発したと発表しました。コヒーレントラマンイメージングは細胞や組織を染色せずに分子の分布を観察できる技術ですが、従来法で観察できるのは主に高濃度で存在する分子に限られていました。今回の手法では、光を吸収する分子を通常より1000倍以上低い濃度でも検出できることを示したとしています。この高感度化により、ミトコンドリアに存在しエネルギー代謝に関与するシトクロムを、生細胞およびマウスの脳や肝臓などの生体組織内で無標識に可視化することに成功しました。さらに、シトクロムに加えて核酸、脂質、タンパク質を同時に観察し、細胞死の進行に伴って分子の分布が変化する様子を追跡したとしています。成果は米国科学振興協会(AAAS)の学術誌 Science Advances に2026年8月1日に掲載されました。
出典:九州大学・筑波大学 2026年8月3日 プレスリリース
https://www.kyushu-u.ac.jp/f/67067/26_0803_03.pdf



